私が07年3月に手に入れた音源の紹介です。
23枚。いいの多いです。
●溝口 肇/ Far East~世界の車窓から~
有名チェロリストの有名番組のサントラ。
誰でも知っているあのメロディーをはじめとして、旅に行きたなる曲満載。
どこ、とは限定されないまでも外国感があって、「どこか」にいきたくさせる。
またサントラながらチェロの奥ゆかさを感じさせてくれる。
●千住 明/ 風林火山
昔から好きだった千住明氏が大河ドラマのメインテーマを担当。悪い訳が無い。
勇ましく雄大ななかにも繊細な面もあり、らしい仕事ぶり。溢れる躍動感、
聴いていてわくわくする。ドラマ観てないのに。
●喜多郎/Ancient
名前は知っていたけれど、ちゃんと聴いたのは初めて。
雄大なんだね〜〜〜。それでいて透き通っている感じ。音色が好きになれるかって言うのは
大きいと思いますが、
●Ahmad Jamal/ Awakening
1970年の傑作。この1枚がHIPHOPリスナーにも有名なのはハンコックの
「Dolphin Dance」のカバーが入っているから。
HIPHOP史に残る、コモンの「Resurrection」のサンプリングネタです。
リラックス、そして美しい。Ahmad Jamalの印象って勝手にファンクとかソウルネスより、
流麗って思ってたけど、これを聴いて改めて思う。強いけど、繊細です。
●George Benson, Joe Lovano, Lonnie Smith & Ron Carter /Afrodesia
蒼々たるメンツが揃ってます。これもHIPHOPネタで有名な「It's Changed」が収録。
モロジャズ、というよりはブルーシーな女性ボーカルが入っているのもあり、ロニー・スミスが
カッコいい、ジャズファンク風あり、ソウルフルな男性ボーカルものあり、
「When the Night Is Right」はフュージョンだし。実に幅広い。
すごいお勧めではないけど、このメンツではずれがあるわけない。
●DJ Mitsu The Beats/28 Roses
フェンダーローズ好きにはたまらない一枚!!!!!全部そうだからね。DJ Mitsu The Beatsが
色々な人の楽曲を集めてミックスしているので、ローズ奏者のアルバムよりも音楽性の幅が広く
楽しめるし、そもそもDJ Mitsu The Beatsのセンスがいいのでたまりません。
ラウンジにも合う一枚だし、酒にも合うし、ドライブにも合う。どのシチュエーションでも、
高級感とリラックスを提供してくれます。いや〜〜〜いいよ。
●DJ Mitsu The Beats/Another Roses
で、きっと上記の僕みたいのが多かったのでしょう。その続編。でもクオリティ下がってません。
あいかわらずフェンダーローズ好きのツボをがっちり押さえて来ております。
にしてもなんでこんなにフェンダーローズの音色は優しく、豊かななのか。
●United Future Organization/No Sound Is Too Taboo
僕の中の「アシッド・ジャズ(懐かしい)」アイコンだったU.F.O.。高校生の時ですね...
で、これは彼らの3作目??くらいです。中古屋で手に入れたのですが、もう廃盤ぽいです...。
こんな素晴らしい一枚が...。やっぱり「大人のクラブジャズ」だ。言い方悪いのかもしれないけど、
突出した、シングルになるような曲はないんだけど、アルバムとして流していて最高に気持ちいい。
お酒なんかあったりしたらオシャレにはまります。インスト〜歌ものとほどよいバランスでの10曲。
ぜひ中古屋さんで探してみてください。すごく安いです。
●SOTTE BOSSE/ Innocent View
SOTTE BOSSEの新しいカバーアルバム。いい。「ハナミズキ」「チェリー」「言葉にできない」
「夜空ノムコウ」「やさしさに包まれたなら」等々、日本ポップス界に残る名曲達を上手にオシャレに
カバーそしてアレンジ。オシャレになりすぎないさじ加減が絶妙。クラブミュージッックとかに
偏ってない。しっかりポップスとしての着地点に立っている。すごいよね。
それにはやはりCana氏の歌声と、プロデューサーのナカムラヒロシ氏(i-dep)の幅広いアレンジワークに
よるもの。車でかけると絶対「誰?」って言われる。
●Hiroki Mizukami/ Keep alive
Cradleのトラックメイカー瀬戸氏が、ピアニストの水上裕規氏をプロデュースした今作。
ピアニストのアルバムかぁと思っていると思いのほかピアノ度は少ない。一言で言ってしまえば
クラブジャズって感じだけど、存分に生楽器を入れている分豊か。なんか流麗なクラブサウンドです。

●A Hundred Birds/ To The Eden
A Hundred Birdsの2ndアルバム。いいね〜〜。彼らは紹介文から引用すると「関西ハウス・シーンの
リーダー的存在であるYoku率いる、30人編成オーケストラ・ハウス・ユニット」。
30人ですよ、30人。やっぱなにがすごいってストリングスの厚さとそれらを贅沢に自由に扱うアレンジ。
もちろんボーカルもストリングスに負けない力強さをもってる。アルバムとしてもメリハリ効いてるし
いうことなし。春〜夏には持っておきたい一枚ですよ。
●FreeTEMPO/ HARMONY - EP
ミニアルバムというか、シングル。新曲4曲とリミックス1曲。
"i-dep"からCana、"クラジクワイ・プロジェクト"からアレックス等がフィーチャリングボーカルとして
参加。「この辺」好きにはたまらない布陣でしょう。Daishi Danceもリミックで参加してるし。
内容としては普段通りの、といいますか、FreeTEMPO汁100%ですな。
でもついついそのFreeTEMPO枠の中での新しい事を期待してしまうだけに少し期待はずれか。
●V.A./Mezzanine de L'Alcazar Volume 5
すみません、なんのコンピだかわかりません。で雰囲気が良くて買ってしまいました。
ハウスって訳でもないけど...なんのくくりなのかなぁ。一言で言えばけだるくかっこいい。
ヨーロッパ!って感じです。なんだそりゃ。明るいのでもどこかアンニュイだし。
深夜の飲みにあってますよ。にしてもすごい曲数だ。
●Darien Brockington/Somebody To Love
そのフィーチャリング歴からヒップホップ・ファンの中ではそこそこ知られていた
Darien Brocckingtonのソロアルバム。まぁ向こうでデビューする人にうまいかどうかなんて
うまいに決まってるんですが、なんか「上手い」じゃなくて「巧い」感じ。
伸びやかな歌声だけに、HIPHOP感あるようなミニマルなループ曲ともマッチングがいい。
トラックもスムースなR&Bからオールドミドル感あるHIPHOPトラックまで。
クールだけど、すこし微熱を感じさせ、上品にまとめています。かっちょいい。
●Toni Braxton/ Secrets - Remix Package
トニー・ブラクストンの2nd。元々艶やかな歌声が魅力の彼女。朗々と歌い上げるというよりも、
ミドル〜スローを歌わせたら素晴らしいという感じの彼女。その魅力炸裂です。彼女だけでなく、
そこらへんのツボを心得たプロデューサー陣がいい仕事しております。
ベイビーフェイスとR.ケリーって。かっちょいい。
●Light Headed/Pure Thoughts
それぞれも既にソロで活躍しているOthello、Omega、Brailleの3Mcにトラック・メイカーの
Muneshineという4人組がLight Headed。3MCならではの掛け合いなんかは十分に楽しめます。
でもな〜〜んか優等生っぽくていまいちハマれないんですよね。それは彼らのソロでもそうですけど。
すごくよくできた商品って感じは音質からもそれを感じちゃって。
トラックもそう感じちゃって。いや、心地よく上品なジャズ感あるんだけどね....。
でも「Blink Of An Eye」が四街道ネーチャーと同じネタを使っていていい感じ。
●KASHI DA HANDSOME/ DIME PIECES single tune from the album - EP
Kashi Da Handsomeの初ソロアルバム、っていっても今までの客演集って感じですが、
そこから新録の1曲がシングルカット。オリジナルフローでひょいひょいとハンサムにビートを
乗りこなしていく。いやぁこの声も大好き。こういう一聴して誰だか分かる人が、新しい人に
減ったような気がしてなりませぬ。
●D.T.F/ Hi-story
「日本における新たなブラックミュージック文化を創造すべく」設立されたHIPHOPレーベル
"DAY TRACK"を代表する6人アーティスト達が結成した空前絶後のスペシャルユニット、それが"D.T.F"、
とのことです。へ〜〜。むちゃくちゃ聴きやすいです。ポップさとはまた違うけど。あ、でもポップなの
かなぁある意味。少なくともドープではない。音数多くあげていくトラックと、ちゃんとしてるけど、
むちゃくちゃ個性がある訳でもないMC。ほどよいバランスで。狙ってないであろう下世話さはなにか。
●PAPA B/ Life Is Beautiful
きゃ〜〜楽しい。スカ、レゲエが持つリズムの上をはねるPAPA Bとフィーチャリングで横山剣氏です。
なんか幸せになる1曲。明るいトラック、PAPA B、横山剣の両氏の持つ悪そうなんだけど明るいノリ、
ポジティブな歌詞。夏はもちろん、いつでも楽しい。にしても横山剣氏の持つメジャー感とインディー感を
飛び越えていくようなダイナミズムってなんだ。これってちょっとすごい事なんではないかと前から思ってる。
●KREVA/愛・自分博
Krevaの2ndソロアルバム。オリコンチャートでヒップホップのソロ作品初の1位。
ラップも元々くせのあるフローだと思っている上に、トラックも全て自分で手がけているので
もうどこ切ってもKREVA汁満載。歌心溢れるフローはさらに進化し、トラックも洗練。
より音数少なくなってる。強い。
●ADD QUEST/A Time Blesses Me... (Vinyl Edition) - EP
英語と日本語が交じったスタイルのMC。正直何言ってるのかよくわからないです....。
新しい作品ですがすごく90年代っぽい。音だけで言えばD.I.T.Cをも彷彿とさせるようなストイックと
ドープさがあります。「Searching 4 Evil」なんてもろそうだよね。大好き。
日本の系譜で言っても90年代真ん中くらいののりか。かの「悪名」とかに入ってそう。雰囲気がね。
●ADD QUEST featuring Ghost /Low Life Saver
基本上記と同じトーンです。「Low Life Saver」とかファットジョーでてきそうだし。
でもやはり英語で歌うのは好きじゃないかなぁ。ネイティブに比べればうまくないのは当然だし、
やはり日本人英語だし。このビートでしっかり日本語で聴きたい。トータルで評価するにも
アルバムでまとめて聴きたいなぁ。ってか久しぶりにちゃんとアルバムで聴いてみたいと思いました。
●AKTION a.k.a.真木蔵人/Still Neva Enuff Feat.zeebra
様々なフィーチャリングをこなしてきたAKTION a.k.a.真木蔵人がついにソロデビュー!
「Still Neva Enuff」はかつてのZEEBRA氏の「Neva Enuff」の続編的扱いの曲。
野太い声にタイプライター氏
のアゲアゲなトラックがはまります。
にしてもタイプ氏のトラックは特徴的だよなぁ。スウィズ的な要素もありながら
一聴すれば誰だかわかるクセがある。
feat.のZEEBRA氏と声質が大きく分けると似ているだけに、異論もあるかと思いますが、
今までの関係性を考えるとこの人選しかデビューシングルではないと思う。
数年前の当初は俳優が???的な意見も出てましたが、いやぁお見事。
フローも立ってるし、キャラ立ちももちろんいいし。
そしてZEEBRA氏はやはりすごいと思う。なんだかんだDISも良くされてますが、
RAPうまい。細かく分析すればするほどビートへのはめ方とか確実に「進化」してるし。
このシングルのPVにがっつり関わっていましたが、そちらの方も是非観てください。
カップリングはこれまたサブゼロ印どっかんのメローチューン。
それと「Still Neva Enuff」のremix。これガスクラがリミックしてますが、実にいい。
僕の中ではガスクラ仕事で一番。トーンを落としてこの曲の別の局面を表現してる。イルだ。
きっと冬とかにはアルバムが出るので、その時にリリックの幅が試される事になると思う。楽しみ。
あ、僕があとその時希望するのは、ワンループの渋いトラックで
AKTION氏のRAP聴いてみたいです。